健康診断の種類

定期健康診断

定期健康診断とは

労働安全衛生法で定められた職場の健康診断です。当機関では、高い検診精度と万全なチェック体制による確かな検診結果をお届けしています。　職場の健康診断は、有所見率が年々高くなってきていることが大きな問題となっております。そこで、私たちは、健康診断の事後措置をおこなう職場の衛生管理ご担当者様の立場に立ち、定健コース以外にもオプション検査をご用意し、受診者の皆様に相応しい健康診断や事後措置サービスをご提案しております。

定健Ｂ(労働安全衛生法により義務付けられた雇入れ時を含む全員が対象の定期健康診断です)

既往歴・業務歴の調査

自覚・他覚症状の有無の検査

尿検査(糖、蛋白)

身長、体重、腹囲、BMI

聴力(オージオメーター)・視力

血圧

胸部Ｘ線検査(デジタル撮影)

心電図検査

血液検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール、ＡＳＴ(ＧＯＴ)、ＡＬＴ(ＧＰＴ)、γ-ＧＴ、グルコース（血糖）、赤血球数、ヘモグロビン)

定健Ａ(35歳を除く40歳未満の方で医師が必要でないと認められた方が対象です)

既往歴・業務歴の調査

自覚・他覚症状の有無の検査

尿検査(糖、蛋白)

身長、体重、腹囲、BMI

聴力(会話法)・視力

血圧

胸部Ｘ線検査(デジタル撮影)

早期発見・早期治療のためのオプション検査

定期健康診断と併用できる検査です。
下記に未掲載の項目でも実施できるものもございますので　お気軽にお問合せください。

オプション検査

腫瘍マーカー検査	CEA（消化器系・肺）・AFP（肝臓）・CA-19-9（消化器系） CA125（卵巣）･PSA（前立腺）・ペプシノーゲン(胃癌)・AICS(アミノインデックス)など
血液検査	HbA1c・尿酸・血液型・血清アミラーゼ・B型肝炎・C型肝炎　など
大腸ガン健診	便潜血検査（２回法）
胃ガン健診	胃部Ｘ線検査(デジタル)
肺ガン健診	胸部Ｘ線検査(デジタル撮影)・喀痰細胞診
眼科・聴力　健診	眼底検査・聴力６分式検査
女性疾病健診	子宮頚ガン検査

その他の検査については　ご相談くださいませ。

AICS（アミノインデックス）について

血液中のアミノ酸濃度は、一定に保たれるようにコントロールされてますが、がん患者ではアミノ酸濃度のバランスが変化することが報告されています。

血液中のアミノ酸濃度を測定して、アミノ酸濃度のバランスの違いを統計的に解析することで、がんに罹患しているまたは将来罹患する可能性のリスクを予測する検査です。

解析対象となるがんの種類

男性(5種)　胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん、膵臓がん
女性(6種)　胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳腺がん、子宮卵巣がん

AICSの３大メリット

がんの種類やタイプにかかわらず一度に複数のがんのスクーリニングができる
早期がんを検出できる可能性がある
採血による簡便な検査でペット検査などのように被ばくの心配がなく、健康診断と同時に受診できる

特殊健康診断

特殊健康診断とは

特殊健康診断とは、法令で定められた業務または特定の物質を取り扱う業務に従事する労働者に対する健康診断です。粉じん作業者のじん肺健康診断、有機溶剤業務に従事する労働者の有機溶剤健康診断などの法定の特殊健康診断から、ＶＤＴ作業者のＶＤＴ作業健康診断などの行政指導による健康診断まで、事業者さまのご要望に応じて実施しています。

有機溶剤健康診断

受診者が使用する有機溶剤の種類により特定の検査項目が定められています。

トルエン

キシレン

ノルマルヘキサン

N-N-ジメチルホルムアミド

スチレン

テトラクロルエチレン

トリクロルエチレン

その他の有機溶剤健康診断についても対応しております。

ご相談くださいませ。

鉛健康診断

鉛を取り扱う業務の方の暴露と健康状態の検査です。

必ず実施すべき項目　(6か月以内に定期検診)

業務の経歴の調査
鉛による自覚症状又は他覚症状の既往歴の調査
血液中の鉛の量及び尿中のデルタアミノレブリン酸の量の既往の検査結果の調査
自覚症状又は他覚症状の有無の検査
血液中の鉛の量の検査
尿中のデルタアミノレブリン酸の量の検査

医師が必要と認めた場合に行う検査

作業条件の調査
貧血検査（赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血清鉄口網状赤血球数）
赤血球中のプロトポルフィリン量の検査
神経内科学的検査

特定化学物質健康診断

特定の化学物質を取り扱う労働者が対象となる法定健康診断です。

対象となる有害物質　(6か月以内に定期検診)

インジウム化合物

コバルト

エチルベンゼン

クローム

五酸化バナジウム

水銀

ニッケル

弗化水素

マンガン

硫化水素

その他の特定化学物質健康診断についても対応しております。

ご相談くださいませ。

じん肺・石綿健康診断

粉じん・アスベスト等を取り扱う労働者が対象となる法定健康診断です。

じん肺健康診断　（法定3年以内、ないし任意1年以内に定期検診）

じん肺法第3条、第7～9条。

粉じんの発散する場所での業務に従事（じん肺法で24作業が規程されている）する労働者について、業務歴等の問診のほか、胸部エックス線デジタル撮影による検査を実施します。健康診断の結果、じん肺症又はその疑いのある労働者を対象に、肺機能検査、胸部の理学的検査と動脈血ガス検査、合併症（肺結核、気管支炎等）にかかわる検査のうち必要な検査を実施します。

石綿健康診断　（6か月以内に定期検診）

石綿障害予防規則

特定石綿等の製造、もしくは取り扱う業務または製造禁止石綿等を試験研究のために製造し使用する業務に常時従事する労働者に対し、雇入れ時又は当該業務への配置替えの際及び６ヶ月以内ごとに１回定期に業務歴等のほか胸部エックス線検査を実施します。

その他の健康診断

電離放射線	被ばく歴の有無の調査
騒音作業	聴力検査(6分式)
VDT作業	眼科学的検査